価値ある銅メダル

ボールを追いかけることが大好きな12人の2年生(45期)は、府中市少年サッカー大会(http://www.fjfl.jp/archives/308)で躍動し、みごと第3位の銅メダルを獲得しました。

緊張した面持ちで迎えた予選リーグの初戦でしたが、すぐにいつものリズムに乗ることができ、全員の力を合わせて戦うことができました。
第2戦では、緒戦のリズムに乗ったままの戦いを展開できたので、予選リーグを完封で1位抜けすることになりました。
そのあと行ったフレンドリーマッチでは、相手チームの強烈なパワーを持ったドリブラーに苦しめられながらも、全員の力で引き分けました。

今大会の本番であるトーナメントには、強豪が残っていることは明らかでした。
これまで多くの練習試合をこなしてきたのは、この日の4連戦に備えてのものでした。
準備してきたとはいえ、1回でも負けたらそこで終わりのトーナメントですから、子供たちだけでなくコーチも保護者も緊張していたのは事実です。

1回戦は、南FC verbeとの対戦でした。緊張を振り払って、開始早々の得点で波に乗ると、あとはいつものリズムで躍動しました。
2回戦はシードを上がってきた府ロク ファイトとの対戦でした。

両チームとも互角の戦いで、激しいつばぜり合いを繰り広げます。
エルマーズは相手チームの静かなるドリブラーに運ばれるボールに翻弄されながらも鉄壁のディフェンスで相手の攻撃をチャンスに変えていきました。
それでも結果はドローとなり、3本のPK戦に入りました。
ベンチにいるメンバーは立ち上がって肩を組んで応援する中、われらが守護神M君のスーパーセーブがメンバーの思いをアシストし、3-2で勝利しました。
子供たちは「うれし泣き」というものを始めて経験したのではないでしょうか。コーチも保護者も、目頭が熱くなりました。

さあ、準々決勝です。ここで勝てば目指すあのチームへの挑戦権を得ることができます。
戦う相手は南FC blueです。主力を揃えたチームとの対戦は、観ている方も痺れる試合展開になります。
一つ前の試合で死闘をかいくぐった子供たちは、さすがに足が止まっていました。
前半を0-1で折り返した子供たちをさらに追い込んだのは、前の試合で足を痛めたキャプテンがベンチに戻ったことでした。
チームの精神的な柱であるキャプテンの分まで後半のメンバーが奮闘し、残り2分で投入された今伸び盛りのドリブラーM君が何度も相手ゴールを脅かしましたが、あと一歩というところでゲームセットとなりました。この時の涙は、一つ前の涙とは違ってとても苦い味がしたことでしょう。

予定通りの4連戦となりましたが、本当はもう一つ上のステージに昇りたかった子供たちは、気持ちを切りかえてメダルを目指します
満身創痍に近い状態の子供たちは、多くの練習試合を乗り越えて来たことを思い出したのでしょうか、目の奥に燃えるものを持っていました。
そう、戦士の顔です。

戦う相手は府ロク ガッツです。
コーチの激励で気持ちを切りかえ、一気にたたみかけます。
足を2人に踏まれてもひるむことなく攻め続け、これまでに積み上げてきた「試合勘」を余すところなく披露し、完封でこの日の戦いを終えたのでした。

 

目指していた色とは違うメダルでしたが、自分たちが戦い抜いて手にしたメダルです、やはり笑顔がこぼれます。
この子たちは生まれてまだ8年しか経っていませんが、自分たちの上を行く相手との痺れる戦い・嬉しい涙・悔しい涙など、大人でもめったに経験できないような濃密な1日を経験できたと思います。

この大会では、コーチとしては嬉しい収穫や発見もたくさんありました。そのひとつは、次の写真に現れています。なんだかわかりますか?

攻撃に入ったとき、2年生ぐらいの子供たちのほとんどは、ボールだけを観て走って行きます。
この年代ではできないことが普通ですが、周囲の状況を確認しながらプレーできることは、この先サッカーを続ける上で非常に重要な能力です。
そうです、この写真に写っているのは、ボールにコンタクトする前に後ろを振り返りながら走っていく姿です。
しかも、スプリントの姿勢に力みがなく、自然な重心移動で走っていることも重要なポイントです。

今大会では、実戦でこのような能力を発揮できる選手が、写真のY君を含めて少なくとも4人いることが確認できたのです。
このような子供たちのさらなる飛躍をアシストしなければならないと、肝に銘じた日でもありました。

来週の土日もカップ戦です。ひとつでも多くの星を勝ち取るために、子供たちはまた次の挑戦を始めます。